「リーサル・ウェポン」（1987年）や「マッドマックス」シリーズなど、俳優としてハリウッドの最前線で活躍するほか、「ブレイブハート」（95年）で監督としてもアカデミー賞5部門制したメル・ギブソン。「ハクソー・リッジ」以来9年ぶりとなる監督作品は、上空10,000フィートの航空機で繰り広げられる、命を賭けた予測不能の騙し合いの物語。主演は、「ディパーテッド」（06年）でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、「トランスフォーマー」（07年）や「テッド」シリーズなど、多くの大作に出演してきたマーク・ウォールバーグ。さらに、「ダウントン・アビー」シリーズの長女メアリー役で知られるミシェル・ドッカリーや「スパイダーマン3」（07年）や「インターステラー」（14年）のトファー・グレイスが共演する。

現場復帰したばかりのハリス保安官補（ミシェル・ドッカリー）は、裁判で証言させるために、重要参考人ウィンストン（トファー・グレイス）を、アラスカからニューヨークまで航空輸送する機密任務に就く。パイロットは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐすベテランのダリル（マーク・ウォールバーグ）だ。離陸した機体は、アラスカ山脈上空10,000フィートまで上昇。裁判開始までの時間が気になるハリスだが、順調なフライトになりそうだ。一方、後部座席に繋がれたウィンストンが足元に落ちていたパイロットライセンス証を何気なく見ると、そこには今目の前に座るパイロットとは全くの別人の写真が貼られていた。