2000年に第2代大統領に就任したウラジーミル・プーチン。当時の憲法上の制限から一旦退いたものの、2012年の大統領選で復帰、実質的に20年以上にわたり続いているプーチン政権。ビタリー・マンスキー監督は、エリツィンの指名を受け、プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った映像を編集して、1本のドキュメンタリーを完成させた。大統領選挙活動では控えめなプーチンだが、徐々に本性が見えてくる。自身の後継者としてプーチンを選んだエリツィンだったが、やがて自分が利用されていることに気付く。大統領就任後は、第二次チェチェン紛争やドーピング問題、そして今も続くウクライナ侵攻。さらに、プーチンに逆らった人々の亡命、投獄、死。プーチンの本当の姿が炙り出されていく。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。

©Vertov, GoldenEggProduction, Hypermarket Film-ZDF/Arte, RTS/SRG, Czech Television2018