アフリカのサヘル地域は、砂漠化が進む地球上で最も脆弱な場所の一つ。深刻な土地劣化や、食糧不足、紛争などの問題に直面している。この状況を打開するため、2007年にアフリカ大陸を8,000kmに渡って横断する植林プロジェクト、「グレート・グリーン・ウォール（緑の長城）計画」が開始された。気候変動を食い止め、多くの人々の生活を改善する壮大なアフリカ・ドリームを成功させるため、マリ出身の世界的ミュージシャン、インナ・モジャがアフリカ横断の旅へ出る。セネガルからエチオピアまでの道中、セネガルのヒップホップの創始者ディディエ・アワディ、マリのブルース・バンドのソンゴイ・ブルースや、ナイジェリアのワジェたちと楽曲を制作し、各地でライブを重ねていく。特に、女性支援に情熱を燃やす彼女は、「紛争で危険にさらされるのは常に女性」と、紛争孤児の少女たちと出会い、現実の過酷さに衝撃を受けつつも、「夢を信じてほしい」と、夢を抱けるアフリカのためにメッセージを発信していく。

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