監督・脚本・撮影・音楽を務めたニコ・マンサーノは、本作が長編監督デビュー作。経済危機や大規模停電による国外亡命者が続出し、混乱状態に陥った2016年当時のベネズエラを背景に、本作の脚本を執筆したマンサーノは、アートディレクターや作曲家としての顔も持ち、「Al Pie del Volcán (火山のふもと)」をはじめ劇中曲すべても自ら制作し、政治汚職やハイパーインフレなど情勢が悪化の一途をたどる中、5年の年月をかけて2021年に映画を完成させた。
オルタナティヴ・ロックバンド「ロス・ピジャミスタス」のボーカル・アンドレス(へスース・ヌネス)は、汚職にまみれた政権が主催する音楽祭にメンバーたちが無断で参加しようとしていたのを知り脱退する。ソロでの活動を開始したアンドレスのもとに現れた、顔なき奏者「ビースト」たち。混乱と貧困が日常を蝕んでいくベネズエラで、アンドレスはビーストたちとともに、孤高のアルバム制作を試みる。
公開日: 2024年11月08日
博士の綺奏曲
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原題:Yo y las bestias
2020年 /ベネズエラ /78分 /G
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公式サイト: https://www.cine-mago.com/collection/hakasenokisoukyoku
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