22歳で夭逝した画家であり詩人の村山槐多(1896〜1919)の作品に魅せられた若者たちが、槐多の作品を彼ら独自の解釈で表現し再生をさせ、時代の突破を試みた本作。タイトルは、槐多の友人・高村光太郎の詩「強くて悲しい火だるま槐多」からとられた。槐多の代表作である自画像「尿する裸僧」から感銘を受けた佐藤寿保監督が「現代人の眠っている潜在意識を呼び起こし感応させるのだ!!」と本作の制作を決意した。
村山槐多の「尿する裸僧」という絵画に魅入られた法月薊(のりづき・あざみ)が、街頭でインタビューしていると、「私がカイタだ」と答える槌宮朔(つちみや・さく)に出会う。彼は、特殊な音域を聴き取る力があり、過去から村山槐多が語り掛ける声を聴き、自らが槐多だと思いこむようになっていた。朔が加工する音は、朔と同様に特殊な能力を持ち、それぞれ予知能力、透視能力、念写能力、念動力を有する若者4人のパフォーマンス集団がそれに感応する。廃車工場の男・式部鋭(しきぶ・さとし)は、自分を実験材料にした父親を殺そうとした朔の怒りを閉じ込めるために朔のデスマスクを作っていが、薊は、それが村山槐多に似ていたと聞く。
©2023 Stance Company / Shibuya Production
公開日: 2023年12月22日
火だるま槐多よ
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2023年 /日本 /102分
配給 :
公式サイト: https://hidarumakaitayo.com/
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