スロバキア人監督ペテル・マガートが、デブリス・カンパニーの舞台劇「EPIC」をベースに、北アイルランドの脚本家ユエン・グラスが手掛けたオリジナル脚本を映画化。ナチス・ドイツの支配に対して起こったスロバキア民衆蜂起を背景に、閉鎖的な軍需工場のある小さな村で、生き延びるために奔走する男女を描いたサスペンス・ドラマ。

第二次世界大戦末期、スロバキア第一共和国の歩兵部隊は、森の中に佇む娼館でひと時の休息を楽しんでいた。仲間たちが娼婦と個室に消えるなか、流産したばかりの妻エヴァから届いた手紙を握りしめていたジャックは娼館を抜け出し、夜の森を走り出す。軍から脱走したジャックは、エヴァとの再会を果たすが、エヴァが傲慢な男バールが経営する軍需工場で働いていることを知る。ジャックは、脱走兵であることを隠して工場で働き始める。一方、戦後の工場経営に危機を感じていたバールは、注文確約の条件して政府の役人ハナーチェクの愛人との結婚を要求される。その女とは、ジャックが逃げた娼館にいた美女キャットだった。

©2020littlekingdom