レンタルDVDが全盛だった2003年のカナダを舞台に、映画好きだけど、行く先々でトラブルを起こす高校生を描いた青春コメディ。監督・脚本は、数々のミュージックビデオを監督し、ジャーナリスト、批評家としても活躍するチャンドラー・レバック。本作が長編映画デビュー作となった。主人公のローレンス・クウェラーを、テレビシリーズ「グッド・ドクター 名医の条件」や「デッドリー・クラス」アイザイア・レティネンが演じた。本作は、トロント国際映画祭で2022年のカナダ映画ベスト10に選出。バンクーバー映画批評家協会賞では、最優秀カナダ映画賞、最優秀カナダ映画男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀カナダ脚本賞の4部門を受賞した。

映画が生きがいの高校生ローレンスは、社交性がなく、人とうまく付き合うことができない。田舎町に暮らす彼の願いは、ニューヨーク大学でトッド・ソロンズから映画を学ぶことだ。毎日、唯一の友人のマットとつるみながらも、大学で生活を一新することを夢見ている。ローレンスは高額な学費を貯めるため、地元のビデオ店「Sequels」でアルバイトを始める。そこで、かつて女優を目指していた店長のアラナなど、さまざまな人と出会い、不思議な友情を育む。しかし、彼は自分の将来に対する不安から、大切な人を傷つけてしまう。