台湾で、映画館の前に飾る絵看板を50年以上描き続け、本年の台北映画祭(台北電影節/TaipeiFilm Festival)で貢献賞を受賞した台湾国宝級絵師、顔振発(イェン・ジェンファ)のドキュメンタリー。映画館の手書きの大型看板のみならず、ファッションブランド「グッチ」の巨大アートウォールや英国のロックバンド「コールドプレイ」の宣伝壁画まで、顔振発の仕事をカメラが追った。インタビュアーとしてナビゲートするのはイラストレイターで、今関監督とは8mm映画時代からの盟友でもある三留まゆみ。そして通訳として、台湾の俳優、柏豪も参加している。
現在の台南市下営区に生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きだった顔振発。絵の才能を感じた家族は、彼を看板職人の陳峰永の弟子に送り出した。台湾映画界が盛り上がった1970年代、顔は1カ月に100から200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」の看板を制作から設置まで一手に引き受けた。だが生涯にわたる制作は、視力に大きな負担をかけ、医師が何年も前に、彼の網膜がひどく傷ついていることに気付き、右目はほぼ見えない状態に。それでも、顔振発は今も描き続けている。
©︎映画「顔さんの仕事」製作委員会
公開日: 2024年08月30日
顔さんの仕事
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2024年 /日本 /64分
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公式サイト: https://mikata-ent.com/movie/1858/
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