マフィアに奪われた一人息子を探して、元看守（ジェイラー）のお爺ちゃんが〝舎弟〟たちを集めて犯罪者集団に立ち向かうアクションコメディ。「ムトゥ 踊るマハラジャ」（1995年）で、日本における第一次インド映画ブームの立役者となったラジニカーントの「ダルバール 復讐人」（20年）以来となる日本劇場公開主演作。

元警察官のムトゥ・パンディヤンは、妻、息子、その妻、幼い孫息子とともに静かな毎日を過ごしていた。ある日、正義感の強い警察官いなった一人息子のアルジュンが行方不明となり、美術品マフィアに消されたのではないかと噂される。厳格な教育が彼を死に至らしめたのかと良心の呵責に苛まれるムトゥは、アルジュンを探して独自に捜査を始める。やがて、ヴァルマという男が牛耳るその美術品マフィアとの戦いの中で、荒れる刑務所を仕切って「タイガー」の名で怖れられていた刑務所長ムトゥの真の姿が明かされていく。