文字を持たず、ユーカラという叙事詩で民族の歴史を詠い継いできたアイヌの文化を、初めて日本語に訳した知里幸恵(ちり・ゆきえ)という実在の人物をモデルに、アイヌ民族の史実を赤裸々に描く本作。メガホンをとったのは、「ぼくらの七日間戦争」(1988年)で監督デビューし、北海道東川町を舞台にした「写真甲子園 0.5秒の夏」(2017年)や、「ヌプリコロカムイノミ」などの監督作がある菅原浩志。「アイヌ神謡集」の序文をダイナミックな映像で表現し、北海道の雄大な自然美とともに、自然と共存したアイヌの歴史を描いた。
日本の北方エリアにおける先住民として独自の文化を築いてきたアイヌ民族は、全てに神が宿ると信じ、北海道の厳しく、豊かな自然と共存して生きてきた。しかし、和人(大和民族)によって、生活の糧であった狩猟・サケ漁が禁止され、住んでいた土地を奪われ、アイヌ語が禁止されるという差別と迫害の日々を余儀なくされていく。
2023年11月23日から北海道で先行公開。
Ⓒシネボイス
公開日: 2024年01月25日
カムイのうた
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2023年 /日本 /125分
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公式サイト: https://kamuinouta.jp/
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