第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に正式出品された本作。監督は、映画音楽作家としてホウ・シャオシェン監督「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(1998年)やクリストフ・オノレ監督の「Winter boy」(22年)など、数々の作品を担当してきた半野喜弘。監督としては、「雨にゆれる女」(16年)、「パラダイス・ネクスト」(19年)に続く、長編映画3作目となる。色彩を感じられない20歳の青年が、戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真に導かれた出会いによって、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿っていくロードムービー。
視力を失った10歳の少年・光(ヒカリ)は、カセットテープに自分の世界である〝音〟を録音してゆく。手術によって視力を取り戻したが、色彩を感じることができない20歳になった光(眞栄田郷敦)は、東松照明(1930-2012)の写真に導かれるように長崎へ。旅先で出会った自称革命家の男・友部(池内博之)にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿ることになる。心に傷を負いつつもたくましく生きる女・詠美(Awich)や、沖縄を愛し家族を愛する男・糸洲(尚玄)との出会いと、戦争の痛ましい記憶が、光の人生を大きく揺さぶり始める。そして、51年後の2070年、71歳になった光(加藤雅也)。彼の生きる世界は大きく変容していた。
「彼方の閃光」©️彼方の閃光 製作パートナーズ
公開日: 2023年12月07日
彼方の閃光
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2021年 /日本、アメリカ /169分 /R15+
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公式サイト: https://kanatanosenko.com/
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