原作は、青春漫画の旗手オジロマコトが手がけた〝君ソム〟の愛称で親しまれている同名のコミック。監督は、西島秀俊主演の「東南角部屋二階の女」（2008年）で長編映画監督デビューし、黒沢清監督の「クリーピー 偽りの隣人」（2016年）での共同脚本や、テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」、「祈りのカルテ」などの演出も手掛ける映像作家池田千尋。新海誠監督の「天気の子」（2019年）でヒロインの声優に抜擢され、是枝裕和監督が総合演出・脚本を担当したNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で主演を務めた森七菜と、「MOTHER マザー」（2020年）で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した奥平大兼が本作のダブル主演を務めている。

高校1年生の中見丸太（奥平大兼）は不眠症で悩んでいた。ある日、学校の天文台で同じく不眠症の曲伊咲（森七菜）と出会う。秘密を共有し、少しずつ距離を縮めていく2人。天文台は2人にとって心の平穏をもたらす場所となる。しかし、天文台を勝手に使っていたことがバレてしまい、丸太は休部となっていた天文部を復活させて安息の場所を守ることを決意するが…。

©オジロマコト・小学館／映画「君ソム」製作委員会