怠惰に暮らす中年男性が、ふとしたはずみに父親を殺害。これまたダメ人間な弟を共犯に、死体隠蔽のための珍道中を繰り広げるダーク・コメディ。監督は、「河童の女」(2020年)など、人生がうまく行かない人々を独自の視点で描いてきた辻野正樹監督。現実社会の問題を下敷きに、哀しい人間の思いを、ユーモアを交えたロードムービーに仕立てた。主演は、「雨ニモマケズ」(24年)や「ぴっぱらん!!」(24年)、NHKドラマ「虎に翼」など、活躍著しい中野マサアキと、「おーい!どんちゃん」(22年)や「茜色に焼かれる」(21年)、ドラマ「ガンニバル」など、舞台・映画で活躍する大塚ヒロタが務めている。
美術教師だった父親(たかお鷹)の世話になりながら、引きこもり気味の怠惰な生活を送っている45歳のソウタ(中野マサアキ)。ある日、口論のはずみで父親を殺害してしまう。どうしていいか分からなくなったソウタは、疎遠だった弟アキラ(大塚ヒロタ)を呼び出し、殺人を隠蔽しようとする。アキラはソウタよりも一見優秀で、理想的な家庭を築いているように見えたが、実はセクハラ告発を受けて会社は解雇、妻からは離縁を突きつけられていた。絶望的に出口の見えない2人は、反発をしあいながらも事態を収拾すべく奮闘するが、叔父(加藤満)や父親の恋人(山下容莉枝)を巻き込みながら、事態はどんどんと悪い方へと進んでいく。
公開日: 2025年04月11日
北浦兄弟
監督 :
出演 :
2024年 /日本 /94分
配給 :
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