西尾維新による「化物語」の前日譚にして、〝物語〟シリーズの原点である「傷物語」。本作は、2016年に原作小説「傷物語」を「Ⅰ鉄血篇」、「Ⅱ熱血篇」、「Ⅲ冷血篇」の全三部作として劇場公開されたものを新たに総集編として再構成した。

高校二年生の阿良々木暦はある夜、伝説の吸血鬼であり、〝怪異の王〟キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと遭遇する。まばゆいほどに美しく、血も凍るほどに恐ろしい彼女は、無残に四肢を引きちぎられ死に瀕していた。彼女を救うために自らの血を与えた暦は、キスショットの眷属となってしまう。暦が人間に戻るためには、キスショットが力を完全に取り戻す必要があった。交渉人をつとめる忍野メメが間に立ち、暦は失われた彼女の四肢を奪い返すべく、吸血鬼退治の専門家三人に挑む。

©西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト