〝弔辞の代筆業〟のアルバイトで生計を立てている男が、様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、自身の人生を見つめていくヒューマンドラマ。第25回上海映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞(フー・ゴー)を受賞した「不虚此行(原題)」が、「来し方 行く末(こしかた ゆくすえ)」の邦題で全国順次公開される。監督・脚本は、「牛皮(原題)」(2005年)で第55回ベルリン国際映画祭カリガリ映画賞と国際映画批評家連盟賞を受賞したリウ・ジアイン。主人公のウェン・シャンを演じるのは、「チィファの手紙(18年)や「鵞鳥湖の夜」(19年)のフー・ゴー。同居人のシャオインを「西湖畔に生きる」(23年)の演技が高く評価され、フー・ゴーとも3度目の共演となるウー・レイが演じている。
ウェン・シャンは大学院まで進学しながら、脚本家としてデビューできず、同居人シャオインと暮らしながら、今は葬儀場での〝弔辞の代筆業〟のアルバイトで生計を立てている。丁寧な取材による弔辞は好評だが、本人はミドルエイジへと差し掛かる年齢で、このままで良いのかと自問自答する。同居していた父親との交流が少なかった男性、共に起業した友人の突然死に戸惑う会社員、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人、ネットで知り合った顔も知らない声優仲間を探す女性など、様々な境遇の依頼主たちとの交流を通して、ウェンの中で止まっていた時間がゆっくりと進みだす。
公開日: 2025年04月24日
来し方 行く末
予告編を見る:
監督 :
出演 :
脚本 :
原題:不虚此行
2022年 /中国 /119分 /G
配給 :
公式サイト: https://mimosafilms.com/koshikata/
新着記事
この映画を見るのと同時に家に来た妹のような愛犬「少年と犬」スクリーンの中の世界とつながる感覚
この1本:「エミリア・ペレス」 強烈な人間像、重厚に
時代の目:「ベイビーガール」 〝抑圧からの解放〟超えて挑発
「レイブンズ」 写真家・深瀬昌久の人生と異形の愛