監督は、「AZA-ARI」(2009年)や、「凶愛」(2015年)、「a20153の青春」(2022年)など、弱者の視点で物語を紡ぐ作品を多く送り出している北沢幸雄。本作は、高齢化社会に焦点をあてながら、東日本大震災で家族を失い生き残った主人公が、職場の介護施設での出会いを通して成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。
主人公の遥を演じるのは、「めざましテレビ」イマドキガールメンバーや、ドラマ・CMなどで活躍中の吉田伶香。遥の恩師で認知症を患い夫婦で施設に入居する由美子役に、TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」や、映画・ドラマ・舞台にとどまらず、歌手・ブランドプロデュースなども手がける藤田朋子。献身的に由美子を支える夫・亮役に宮川一朗太、施設長役に福島県出身の斉藤暁、遥を困らせてばかりの入居者・菊田次郎役に寺田農など、邦画界を代表する俳優たちが脇を固める。劇中音楽を担当するのは、福島県いわき出身でグループ魂メンバー富澤タク。福島県いわき出身の歌手でラジオパーソナリティのToshieが、エンディングテーマ「小さなこえでも」を歌う。
東京の介護専門学校に通う遥は、地元にいる従姉妹の結婚式に出席しなかった。式当日の2011年3月11日、東日本大震災が発生。海岸通りに面した式場に向かっていた遥の家族4人は、被災し亡くなってしまった。一人だけ生き残った彼女は、深い贖罪の意識と喪失感に苛まれ、人間関係を遮断しながら専門学校生活を送る。卒業後、地元の介護施設で働き始め、わがままな老人たちの世話をしながら忙しくしているものの、遥の心の中は変わらずに虚しさで溢れていた。そんなある日、高校の恩師で吹奏楽部顧問だった小田由美子が、夫に付き添われて介護施設に入居してくる。
5月19日(金)より、まちポレいわきにて先行公開。
©三英堂商事/アイ・エム・ティ
公開日: 2023年05月25日
こわれること いきること
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2022年 /日本 /126分 /G
配給 :
公式サイト: https://koikoto-movie.com/
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