主演の加藤雅也が60歳を迎えた2023年、インディーズミュージシャンが多数参加し、オール広島ロケで制作されたボーダレスロックンロールムービー。監督・脚本は、「犬ころたちの唄」（21年）で劇場公開デビュー した前田多美。加藤の還暦を記念し、芸歴初挑戦の姿を捉えるべく、ロックバンドのボーカリストとして加藤のライブシーンを収めた。共演は、「犬ころたちの唄」に主演した広島のミュージシャンのミカカが親友の豊役を演じるほか、大塚寧々、國武綾、大池茂文（The 東西南北）、久保モリソン、ROLLYが出演。さらに、The 東西南北の久保田洋司と長江健次が友情出演する。

60歳を迎えようという孝祐（こうすけ／加藤雅也）は、「人生はまだ終われない」と密かに燃えていた。唯一無二の友人、豊（ゆたか／ミカカ）や仲間たちとのロックバンド「KY ブラザーズ」の活動に本腰を入れ、第二の人生を切り開くために、長年勤めていた会社を早期退職したのだ。そんなある日、還暦ライブを目前に豊が突然バンド脱退を宣言する。人生の門出に立つ孝祐にふりかかる友情の危機。立ちはだかる長年のコンプレックスという壁。50代終盤になって迷い込んだ、まるで青春時代のような葛藤の中で、孝祐は新し い一歩を踏み出せるのだろうか。