SKIPシティ国際Dシネマ映画祭20周年と、川⼝市制施⾏90周年を記念して、埼⽟県と川⼝市が共同製作した本作。⼤衆演劇一座に所属しているため、公演に合わせて1カ月ごとに転校を繰り返してきた中学⽣が、川⼝市を舞台に限られた時間の中で出会う人たちと⼼を通わせ、少しずつ成⻑してゆく姿を描いたヒューマンドラマ。監督は、「stay」(2019年)が 2020年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内コンペティション短編部⾨で優秀作品賞を受賞した藤⽥直哉。主人公の⼤衆演劇一座に生まれた裕貴を「雑⿂どもよ、⼤志を抱け!」(23年)や「死刑にいたる病」(22年)などに出演している松藤史恩が演じ、成績トップで不登校中の建をドラマ「猫カレ -少年を飼う-」や「トリリオンゲーム」などに出演中の齋藤潤、建の元カノで裕貴のクラスメイト茉耶役を「福⽥村事件」(23年)で映画初出演を果たした新⼈の葉⼭さらが演じる。
旅回りの大衆演劇一座の一員である中学生の裕貴は、公演に合わせてひと月ごとに転校を繰り返していた。期間限定の学校通いのため、友達を作ろうともせず、誰とも話さず早退を繰り返す日々だったが、ある日担任から不登校のクラスメイトへの届け物を頼まれ、そこで不登校なのに成績優秀な建と出会う。後日、ひょんなことから地下アイドル「パティファイブ」のライブで建と再会。建は「パティファイブ」の浅香を推すアイドルオタクだったのだ。建が裕貴に興味を持ち始めたことで一気に2人は仲良くなる。そこに建の元カノの茉耶も加わり、3人で過ごす時間がだんだん増えていく。裕貴は2人に役者として舞台に立つ自分を観てほしいと思いはじめるが、1カ月が、まもなく終わろうとしていた。
© 2023埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 川口市
公開日: 2024年03月01日
瞼の転校生
予告編を見る:
監督 :
出演 :
企画 :
プロデューサー :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
美術 :
録音 :
編集 :
2023年 /日本 /80分 /G
配給 :
公式サイト: https://mabuta-no-tenkousei.com/
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」