シンガーソングライターのsetaが紡いだ物語から、映画・マンガ・主題歌が生まれた本プロジェクト。監督を務めたのは、声優・内海賢二のドキュメンタリー「その声のあなたへ」(2022年)や、横浜流星主演の短編映画「MIMI」(24年)を手がけた榊原有佑と、本作が初監督となる武桜子、若手映画作家育成プロジェクト「光はどこにある」(24年)やオムニバス映画プロジェクトMothers「だめだし」、短編映画「紡ぐ」の野田麗未。3人のフレッシュな監督が、行き詰った主人公が自分自身や過去と向き合うことで大切なことに気づいていく、再生の物語を描いた。主題歌は、原作のseta自らが書き下ろした「さよなら僕ら」。シンガーソングライター槇原敬之が主人公の心情に寄り添い歌詞を書いた「うるさくて愛おしいこの世界に」がエンディングを彩る。
主人公の堀マモルを演じるのは、ドラマ「君の花になる」や「アンチヒーロー」、「ビリオン×スクール」など話題作への出演が続く山下幸輝。マモルの幼馴染で共に夢を追った大切な人・佐倉春役を桃果、3人の幽霊である海役は宇陽大輝、樹役には斎藤汰鷹、愛役を竹原千代が演じる。さらに、マモルの担当編集者の林光太郎役は岡部たかし、春の母・佐倉さら役には坂井真紀、樹の学校教師・羽車杏悟役に三浦貴大、マモルの母・堀マリコ役には占部房子、樹の学校の教師・倉田隆役を竹中直人の個性的な面々が共演する。
新人賞を獲ったものの、スランプに苦悩する漫画家・堀マモルの部屋に、幽霊の海・樹・愛が現れ、「漫画を描かせてあげる」と言う。小学生の海は、自分のために忙しく働く母に「寂しい」と伝えられなかったことを、中学生の樹は、周りにうまくなじめず孤独を感じていた自分を思ってくれた教師へ素直になれなかったことを語り、マンガの中で思いを果たした2人は成仏する。残る高校生の愛は、一緒に夢をかなえようと誓った友へ伝えられなかったことを語るが、その話はマモルの心の奥底にしまっていた扉を開けるものだった。マンガを描きながらマモルは、大切な人だった春との別れや果たせなかった約束のこと。マモルが心の奥に閉じ込めていた過去と向き合い始める。
©2024「マンガ家、堀マモル」製作委員会
公開日: 2024年08月29日
マンガ家、堀マモル
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2024年 /日本 /111分 /G
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公式サイト: https://mangaka-horimamoru.com/
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