まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座殺人事件」

公開日: 2024年10月17日

まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座殺人事件」

東ちづると繋がるアクティビストが2011年に立ち上げた「Get in touch」。誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指して、アートや音楽、映像、舞台などのエンタメを通じて、〝すでに私たちは共に生きている〟ということを可視化する活動を行っている。2017年には、様々なジャンルの特性のあるプロパフォーマーたちが集まってエンターテイメント集団「まぜこぜ一座」を立ち上げた。

本作は、「まぜこぜ一座」の座長役の東ちづるをはじめ、ほとんどが本人役。義足・車椅子ユーザー、全盲、ダウン症、聾、ドラァグクィーン、トランスジェンダー、こびとなどなど、特性豊かなまぜこぜの出演者が一体となって笑いを生み出すエンターテインメント作品。脚本は、ドラァグクイーンのほか、ライター、脚本家、歌手、俳優と多彩に活動しているエスムラルダ、監督は、これまでCMやMV、ドラマなどを手がけ、本作が自身初の長編映画となる齊藤雄基が務めた。

特性あるプロのパフォーマー集団、まぜこぜ一座の関係者は、舞台「歌雪姫と七人のこびとーず」の終演後、打ち上げ会場に集っていた。談笑の中、座長の東ちづるの楽屋から悲鳴が響く。座員たちが駆けつけると、そこには首を絞められて息絶えた東の姿。驚愕する座員と関係者たちだったが、楽屋のフロアのエレベーターは使えず、携帯の電波も遮断されていた。「犯人はこの中にいる」と確信するドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダが、義足のダンサー森田かずよを助手に犯人探しを始める。なぜ?誰が?座長 東に憎しみを抱く者なのか? ドリアンが探る中で、座員、それぞれが抱えていた不満が露わになり、事件は思いがけない展開を見せる。

© 2024一般社団法人Get in touch

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