「アデル、ブルーは熱い⾊」（2013年）で第66回カンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝いた、チュニジア出⾝のアブデラティフ・ケシシュ監督が2017年に発表した⽇本未公開作。フランソワ・ベゴドー著「La Blessure, la vraie」からインスピレーションを得て、南フランスの美しい海岸沿いの町を舞台に、若者たちのひと夏の⽇々を叙情溢れる映像で描いた⻘春ロマンス・ムービー。

医⼤を中退してパリで映画の脚本家の卵の⻘年アミンは、バカンスで故郷のフランス南部エロー県にある町セット帰ると、幼馴染のオフェリエが婚約者がいながらアミンのいとこのトニと秘密の関係を持っていることを知る。この秘密を抱えたまま再会したアミンとトニは、ビーチでニースからバカンスでやって来た美しい⼥性２⼈組、シャルロットとセリーヌに出会う。⼥好きのトニは早々にシャルロットと情熱的なキスを交わす⼀⽅、内気なアミンはセリーヌに好意を持ちながらもぎこちない会話を続けることしか出来ない。アミンとトニの家族や親族も加わり、美しい海辺沿いの町セットでの⽇々が流れていく。