本作は、初⻑編映画「空(カラ)の味」(2016年)で第10回⽥辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリ・⼥優賞・市⺠賞・映検審査員賞に輝いた塚⽥万理奈監督が、2020年から自身の出身地・⻑野市で地元の子ども達と制作を続けている、16mmフィルムで10年をかけて撮影するプロジェクト「刻」(とき)の撮影の中で子ども達自身と触れ合い、生まれたオムニバス映画。
「満月」(主演:満月)
高校への進学や、将来の進路を考えながらも、当たり障りのない日常の中、小説を書いたり音楽に没頭しながら、自分の居場所を探す田舎の中学生、満月。だが、その繊細な10代の心の中には、未知の自分の可能性への不安がある。
「世界」(主演:涌井秋)
中学⽣の秋には吃⾳がある。授業中にも言葉がでない。本が好きな秋は、図書館で世界地図や社会問題の本をよく借りる。寝たきりで話せないおばあちゃんの隣に座り込み借りてきた本を読む。⾳楽を⼈⽣にしてきたゆうみは、好きで始めたはずなのに焦りが生まれるようになっている。夜の帰り道、⽬をつぶりながら⾃転⾞をこぐゆうみ。好きなこと、未来を⾒つめる2⼈の時間が、それぞれ流れていく。
2024年8月16日(金)より⻑野ロキシー先行上映。
公開日: 2024年09月20日
満月、世界
予告編を見る:
監督 :
出演 :
プロデューサー :
脚本 :
2023年 /日本 /66分
配給 :
公式サイト: https://movie.foggycinema.com/mitsukisekai/
新着記事
観客を戦場に放り込む ダイナミックレンジ、同録、対位法音楽 録音技師が〝聴く〟「シビル・ウォー」後編
この1本:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観客は戦場に没入する
特選掘り出し!:「悪魔と夜ふかし」 恐怖とユーモア、配合が絶妙
「花嫁はどこへ?」 インド映画の多様性と独自性と可能性