インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派からの熱烈な支持によって、プーチン政権最大の敵となったアレクセイ・ナワリヌイ。彼は不当な逮捕を繰り返され、目に見えない強大な力に追い詰められていく。そして2020年8月、彼はモスクワへ向かう航空機の中で毒物によって昏睡状態に陥る。奇跡的に一命を取り留めるが、誰が彼に毒を盛ったのか。様々な憶測が飛び交う中、彼は自ら調査チームを結成。暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていく。

監督は、「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」（2019年）が注目を集めたダニエル・ロアー。暗殺未遂事件の直後からナワリヌイや家族、調査チームに密着し、本作を極秘裏に製作した。事件の背後に何があったのか、そしてナワリヌイがどんな手段を用いて自身を抹殺しようとした力を暴いていくのか。その全てをカメラは克明に記録していく。第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。

2024年2月16日、アレクセイ・ナワリヌイ氏が収容されていた北極圏にあるロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で急逝したことを受け、2024年2月24日（土）より、池袋HUMAXシネマズで再上映が決定。

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