大学生という心地良さと焦りが同居する時間のなかで、自分らしさを見つけようともがく若者たちを描いた青春ストーリー。原作は、「それでも町は廻っている」「天国大魔境」の石黒正数による同名青春コミック。「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの阪元裕吾監督がメガホンをとった。ダブル主演は、〝後輩〟入巣柚実を演じるのは、乃木坂46の3期生としてデビューし、大河ドラマ「どうする家康」や「誰よりもつよく抱きしめて」（2025年）などに出演している久保史緒里と、〝先輩〟鯨井ルカを「奇跡」（11年）でデビュー後、数々の映画やドラマに出演している平祐奈。また、入巣の同級生、田口役に第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、映画やドラマ、舞台に活躍する綱啓永、田口の友人であり独特な存在感を放つ伊藤役をドラマ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で主人公を演じた樋口幸平が演じている。さらに、兎（ロングコートダディー）、吉沢悠、伊能昌幸らが共演する。

大学の女子寮で同室の〝後輩〟入巣柚実（久保史緒里）と〝先輩〟鯨井ルカ（平祐奈）。入巣はこれといって打ち込むものがなく、なんとなく古本屋でバイトする日々を送っている。一方のルカは、いつも金欠状態だがインディーズバンド「ピートモス」のギター・ヴォーカルとして、自らの夢を追いかけている。2人は安い居酒屋でダラダラ飲んだり、暇つぶしに古い海外ドラマを観たりと、緩くもどこか心地よい日々を過ごしていた。そんなある時、ルカは大手音楽レコード会社から連絡を受け、２人の日常に大きな変化が訪れる。