映画「コンジアム」（2019年）の舞台となった京畿道広州市の「コンジアム精神病院跡地」や朝鮮戦争で死亡した学徒兵の埋葬場所とされる慶尚北道ヨンドク郡の「慶北ヨンドク刺身店」と並んで韓国の3大心霊スポットの一つと言われる忠清北道堤川市の「ヌルボムガーデン」を題材にしたホラー。監督・脚本は、「女神の継承」（21年）や「チェイサー」（08年）のプロデューサーを務めたク・テジン。主人公のソヒを演じるのは、内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」（12年）の韓国リメークである「LUCK-KEY／ラッキー」（17年）以来のスクリーン復帰となるチョ・ユニ。大ヒットNetflixシリーズ「イカゲーム」で強烈な印象を残したキム・ジュリョンが、おぞましい呪いに翻弄されることになる姉ヘランを演じている。

幸せな新婚生活を送っていたソヒの夫チャンスが、ある日突然、自らの命を絶った。ショックのあまり流産し、悲しみのどん底に突き落とされたソヒは、チャンスが生前に購入していた郊外の邸宅を相続することに。ソヒは姉ヘランの反対を押しきって、ヌルボムガーデンと名付けられたその家に移り住むが、まもなく奇怪な出来事が起こり始める。ある夜、家の中ですでにこの世にいないはずのチャンスの姿を目撃したソヒは、心優しかった彼が自殺に追いやられた理由を探り始める。やがて地元の女子高校生ヒョンジュが事情を知っていると確信したソヒは、数カ月前に失踪した彼女の行方を追うが、ヌルボムガーデンに取り憑いた邪悪な〝何か〟に脅かされていく…。