〝沸騰〟と表現されるほどの地球温暖化とその熱波が老人たちを覚醒させるホラー映画。監督は「パラミドロ」（2021年）に続き、本作が長編2作目となるラウル・セレッソとフェルナンド・ゴンサレス・ゴメスのコンビ。主演は「プラットフォーム」（19年）のソリオン・エギレオル。父親役で「惨劇の週末」（00年）や「ボディ・アーマー」（07年）、「禁じられた二人」（17年）などのグスタボ・サルメロンが共演している。

記録的猛暑のスペイン、マドリード。ある日、ナイア（パウラ・ガジェゴ）の祖父マヌエル（ソリオン・エギレオル）の目の前で、祖母のロサがバルコニーから飛び降りた。その日を境にマヌエルの様子はおかしくなる。事故のショックだと悟った息子のマリオ（グスタボ・サルメロン）は、妻の反対を押し切ってマヌエルとの同居を試みるが容体は日々悪化、ついには家族に殺意を向けるようになる。 一方その頃、ついに最高気温を記録した街は、奇行を繰り返す老人たちで溢れかえっていた。

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