発達障害のひとつである「ADHD(注意欠如・多動症)」をテーマにした本作。発達障害を取り囲む家族や社会の問題を描き、〝普通〟とは何かを問いかける。
進学校に通う絃(いと・西川茉莉)は、大事なテストの日なのに目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。彼女は、まじめな性格だが、発達障害のひとつであるADHDと診断されていて、ひどい物忘れで日常生活や学業に支障をきたしていたのだ。ショックで登校できず、彷徨うようにしてたどり着いた公園で茶髪で派手なメイクのギャル女子高生・朱里(じゅり・鈴木心緒)に声をかけられる。「あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」朱里は強引に絃を遊びに誘う。古い商店街や裏山が見渡せる公園、野良猫たち。 普段は家と学校の往復しかしない絃にとって、それは新鮮な世界だ。2人は友達となるが、絃の母(眞鍋かをり)は、朱里の身なりを理由に交際を禁止する。一方で、姉(花岡昊芽)との喧嘩が絶えず、父(福澤朗)や母(今西ひろこ)も厳しく、家庭内で孤立する朱里。絃とのメッセージのやり取りも途絶え、次第に引きこもりがちになっていくが…。
©2023 八艶・トラストフィールディング
公開日: 2024年04月04日
ノルマル17歳。 ― わたしたちはADHD ―
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撮影 :
2024年 /日本 /80分 /G
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公式サイト: http://normal17.com
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