末期がんで自宅での最期を希望した父と、看取りを決意した母。カメラを向けるのは息子であり映画監督の村上浩康。戸惑いと焦燥、驚きと喜び、感謝と労い。死に向き合う日々を記録したドキュメンタリー。
40日余りの最期の日々をみつめた村上監督は、「流 ながれ」(2012年)で文部科学大臣賞を受賞。2019年には多摩川河口干潟を舞台にした連作「東京干潟」「蟹の惑星」で新藤兼人賞金賞、文化庁優秀記録映画賞、門真国際映画祭最優秀ドキュメンタリ―作品賞、座・高円寺ドキュメンタリ―映画祭大賞、キネマ旬報文化映画ベスト10入賞するなど、自然と人間の結びつきを撮り続けてきた。介護生活の両親を撮った本作は、「老老介護」や「オレオレ詐欺」といった高齢者を取り巻く社会問題が映り込みながら、ヘルパーさんたちや訪問看護師の丁寧なケアや、時に相談相手にもなる姿、閉じていく命の前で広がっていく人の繋がりによる、夢のようなひと時を映し出す。
© EIGA no MURA
公開日: 2024年09月13日
あなたのおみとり
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2024年 /日本 /95分
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公式サイト: https://www.omitori.com/
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