ピアニストを待ちながら

©︎合同会社インディペンデントフィルム/早稲⽥⼤学国際⽂学館

公開日: 2024年10月11日

ピアニストを待ちながら

世界的な建築家の隈研吾が⼿掛けた、早稲⽥⼤学国際⽂学館(村上春樹ライブラリー)。村上⽂学をイメージした迷宮的空間で全編撮影された本作のメガホンをとったのは、「のんきな姉さん」(2004年)でデビュー後、「眠り姫」(07年)、建築家との共作「DUBHOUSE」(12年)や「⾳から作る映画」プロジェクト、「背 吉増剛造×空間現代」(22年)などを撮り、今年デビュー20周年となる七⾥圭監督。

主演は、「東京ソナタ」(08年)の天才ピアノ少年や「ミュジコフィリア」(21年)の現代⾳楽に⽬覚める学⽣を演じた井之脇海。本作でも吹替なしのピアノ演奏を披露している。共演には、「福⽥村事件」(23年)や「熱のあとに」(24年)など、話題作への出演が続く⽊⻯⿇⽣とともに、「カゾクデッサン」(20年)や「劇場版 美しい彼〜eternal」(23年)の⼤友⼀⽣、そして、「王国(あるいはその家について)」(18年)「ナミビアの砂漠」(24年)の澁⾕⿇美、故⻘⼭真治監督作品の常連のベテラン⻫藤陽⼀郎がわきを固める。

瞬介(井之脇海)が目覚めるとそこは真夜中の図書館だった。外に出ようと試みるが、なぜか館内に戻ってしまう。途方に暮れた瞬介は、一台のグランドピアノを見つけ、そっと鍵盤を鳴らす。やがて瞬介は、旧友の行人(大友一生)とその彼女だった貴織(木竜麻生)に再会する。3人は大学時代の演劇仲間だった。ほかにも、見知らぬ中年男の出目(斉藤陽一郎)や謎の女・絵美(澁谷麻美)もいる。行人は、この状況を逆手にとって、かつて上演できなかった芝居の稽古を始める。それは、行人が作演するはずだった「ピアニストを待ちながら」。しかし、瞬介には気になることがあった。確か、行人は死んだはずでは…?

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公式サイト: https://keishichiri.com/pianist/

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