乱歩の幻影

©乱歩の幻影製作委員会

公開日: 2024年09月12日

乱歩の幻影

島田荘司による1983年の連作短編集「網走発遥かなり」(講談社文庫)に収録されている「乱歩の幻影」を原作に、島田自身の手で脚本が書かれ、「20歳のソウル」(22年)の秋山純監督によって映像化された。江戸川乱歩の魅力に取り憑かれた主人公・弓子を「嘘喰い」(22年)やドラマ「新空港占拠」などに出演の結城モエ、江戸川乱歩役を高橋克典、一枚の写真からミステリーを呼び起こす謎の女性・芙蓉を常盤貴子が演じている。さらに、山口大地、嘉島陸、高橋努、加藤雅也が共演、弓子の恋人里見役の〝イケメン〟を小貫莉奈が演じる。

また、劇中劇演出を「20歳のソウル」の原作・脚本の中井由梨子が演出し、劇中で使用されるオリジナルオペラの作詞作曲を原作・脚本の島田荘司が手掛けている。

江戸川乱歩の愛読者である弓子は、「殺人快楽症になりたい」という生前の乱歩の言葉を巡り、 彼が実際に人を殺しているという話がネット上に広がっているのを目にする。乱歩が殺したのは美しい女で、 同潤会アパートの壁に埋め込んだという。熱に浮かされたようにこの話にのめり込んだ弓子は、乱歩の親族や明智小五郎のモデルとなった人物、そして傍にいた謎の美女にたどり着く。やがて、乱歩の幻影が彼女に囁きはじめる。「浅草の劇場の娘、芙蓉は。ハルピンの出身で天涯孤独。踊り子仲間からは孤立してい て、何度も失踪事件を起こしている。突然いなくなっても、みんな誰も不思議がらない。彼女を愛してるさ、だから殺してみたいんだよ」。ついには、弓子は夢遊病者のように、たった一人で真夜中の同潤会アパート へと向かい、壁にノミを突き立てる…。

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公式サイト: https://rampo-genei-movie.com/

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