映画制作経験が全くない俳優の田中稔彦が初監督・脚本を務めた。監督補の池田彰夫と雪山で撮影をするところからスタート。その後2人の声がけで集ったアマチュアスタッフたちだけで全編を撮影した。リアルな春夏秋冬をカメラに収めるため撮影期間は約1年にわたり、北海道東川町(ひがしかわちょう)や占冠村(しむかっぷむら)をはじめとした多くのロケ地の協力も得ながら撮り上げた。作品名の読みは、「れいのつい」。
ある1枚の写真に心惹かれた光莉は、その写真を撮った風景写真家の真斗という人物に自分のポートレイト写真を撮ってくれないかとメールで依頼する。光莉の元に返ってきた返信は「人物の写真は撮った事がありません。あと。僕は、耳が聴こえません。なので、喋ることもできません。うまくコミュニケーションが取れないと思います。それでもよければ…」というものだった。光莉と真斗、それぞれを取り巻く人間関係が少しずつ影響を与えあい、そして脆く崩れていく。
第53回ロッテルダム国際映画祭タイガーコンペティション部門の最優秀作品賞(タイガー・アワード)を受賞。
公開日: 2024年05月30日
莉の対
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2024年 /日本 /190分
公式サイト: https://www.reinotsui.com/
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