リドリー・スコット監督が、製作費約59億円をかけて大阪での本格ロケを敢行したクライム・アクション。マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作など、日米を代表する豪華スターが共演して大ヒットを記録した。高倉健にとって3本目のアメリカ映画であり、松田優作のハリウッドデビュー作でもある本作が、劇場公開から35年、また高倉健の没後10年、松田優作の没後35年という節目の年を迎え、2025年1月末日をもって国内上映権が終了するため、日本最終上映となる。

ニューヨーク市警の刑事ニック（マイケル・ダグラス）と同僚のチャーリー（アンディ・ガルシア）は、レストランで日本のヤクザ・佐藤（松田優作）が別の日本人を殺す場面に遭遇する。激しい格闘の末、佐藤を逮捕した2人は、大阪府警に佐藤を引き渡す任務で訪日する。ところが引き渡し直前、大阪空港で佐藤は仲間の手によって逃亡。ニックとチャーリーは言葉も通じず、捜査権限もない大阪で佐藤の追跡に乗り出す。そんな二人のお目付け役となった松本警部補（高倉健）と共に捜査を開始するが、彼らを挑発するかのように佐藤は新たな事件を起こす。

日本公開：1989年10月7日