映像作家・野口雄大が、実際に経験した出来事をもとに、自ら脚本・プロデュースも務めた映画監督デビュー作。出演は、主演した「BIRD SONG」（2014年）でイビザ国際映画祭審査員特別賞受賞した永夏子と、「キッズリターン」（1996年）で東京スポーツ映画大賞助演男優賞受賞したモロ師岡が親子を演じる。また「カメラを止めるな！」（2017年）の竹原芳子が、人の記憶と情報を交換する〝情報質屋〟役で出演。「記憶」との向き合い方を、観る者に問いかける。

佐藤詩織（永夏子）は、失踪した息子の隆の行方を探し続けていた。行方不明になってから３回目の隆の誕生日を迎えたある日、「知りたい情報」と「それに見合った価値のある記憶」を交換できる力を持った情報質屋（竹原芳子）と出会う。父・英樹（モロ師岡）は、詩織が過去に縛られず、今を生きて欲しいと考え、彼女を守ろうとするが、詩織は息子と再会するため、自身の大切な記憶を預ける。

©️「さまよえ記憶」製作委員会