伝説のセッション・ピアニスト、ニッキー・ホプキンズの軌跡を、時代とともに振り返る音楽ドキュメンタリー。

ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ザ・キンクスをはじめとする60年代～70年代に数多くのアーティストのレコーディングに参加し、ザ・ビートルズのメンバー全員のソロアルバムにも参加した稀有な存在である彼は、素晴らしいピアノリフと音楽センスで多くのミュージャンを魅了し、250枚を超えるアルバムと膨大な数のシングル・リリースに貢献した。本作は、60～70年代のロックシーンを牽引した伝説のバンドや、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックらがこぞってニッキーを指名してきた理由を改めて検証する。ニッキーの才能を高く評価する音楽プロデューサー、共に活動してきたミュージシャン仲間らが、〝最高のセッション・マン〟の物語を語る。

一方、この若き天才ピアニストの活躍は病との闘いでもあった。1963年、病院に緊急搬送されたニッキーはクローン病と診断され、生涯にわたる闘病生活を強いられた実態にも迫る。ニッキー自身のインタビューやコンサート、録音スタジオでの演奏風景、参加したバンドやミュージシャンとの写真やアーカイブ映像など、ロック史をたどる貴重な資料も多数収録している。

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