戦後のドイツのフランクフルト。街角に立つ娼婦リリーは、その繊細な性格から仲間内では浮いた存在。家に帰ればヒモ男フランツに金をせびられる日々だった。そんなある日、闇社会の大物であるユダヤ人に見初められるが、次第に破滅願望が強くなっていく。ダニエル・シュミット監督がファスビンダーの戯曲「ゴミ、都市そして死」を映像化した。

べンダース、ヘルツォークらと並んで「ニュー・ジャーマン・シネマ」の代表格と称された映画監督、ライナー・べルナー・ファスビンダーの２作品、「不安は魂を食いつくす」「マリア・ブラウンの結婚」と、ダニエル・シュミットが監督してファスビンダー原作の戯曲を映像化した本作を公開する「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー 傑作選」で上映。

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