婚約者の浮気を知った直子は、同僚の山口紗季に誘われマッチングアプリを始める。 様々な男から金を受け取りながらデートを繰り返す直子は、日に日に派手になり、自分自身が紗季に似てきていることに気付き動揺するがやめることができない。 そうすることで不安も取り除かれていると錯覚する直子は、次第に自分自身を見失っていく。

監督・脚本は、大阪大学基礎工学部でコンピューターサイエンスを学び、カリフォルニア州立大ロングビーチで映画学・脚本を学んだ後、岩井俊二監督に師事。現在は大手外資系コンサルティング企業で働く傍ら脚本家としても活動する異色の経歴の池田健太。主人公の直子を演じるのは「鯨の骨」（2023年）や「夜明けまでバス停で」（22年）、「嵐電」（19年）、「菊とギロチン」（18年）などの大⻄礼芳。玄理が、現代社会の中で不安を抱える直子を〝魅惑する女〟を演じる。