「サタデー・フィクション」(2019年)のロウ・イエ監督が2006年に制作した本作。第59回カンヌ国際映画祭での上映後、中国国内での上映禁止と監督の5年間の表現活動禁止処分を受ける。しかし、「スプリング・フィーバー」(09年)や「パリ、ただよう花」(11年)を制作するなど、その意欲は止まることはなかった。本作は、自身も学生として天安門事件に参加した経験を持つロウ・イエ監督が、事件直後から構想を温めた思い入れのある作品。2006年公開時の35mmプリントをフィルムの味わいを残しつつデジタル化され、再上映される。
1987年、中国東北地方から北京の大学に入学したユー・ホン。そこで彼女は運命の恋人チョウ・ウェイに出会う。学生たちの間には自由と民主化を求める声が高まるなか、恋に落ちた2人は、狂おしく愛し合い、そして激しくぶつかり合う。しかし、1989年6月4日の天安門事件を境に、2人は離ればなれになってしまう。チョウ・ウェイはベルリンへ脱出、ユー・ホンは国内各地を転々としながら仕事や恋人を変え生活している。数年後、心の中ではお互いを忘れることができずにいた2人が再会を果たすが…。
@LAUREL FILMS/DREAM FACTORY/ROSEM FILMS/FANTASY PICTURES 2006
公開日: 2024年05月30日
天安門、恋人たち
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原題:頤和園/Summer Palace
2005年 /中国、フランス /140分 /R18+
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公式サイト: https://www.uplink.co.jp/summerpalace/
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