高校生のリリアンが、恐怖とユーモアが交錯する現代アメリカのリアルを巡る、数奇な旅を描く。監督は、インディペンデントシーンの撮影監督として20年を超えるキャリアがあるショーン・プライス・ウィリアムズ。福永壮志監督や遠藤麻衣子監督とのコラボレーション経験があり、撮影監督として120本を超える作品を手掛けてきた彼の監督デビュー作となる。

サウスカロライナ州の高校3年生リリアン（タリア・ライダー）は、彼氏のトロイや親友のテッサ、アナベルたちの同級生と、修学旅行でワシントンD.C.を訪れる。はしゃぐクラスメイトを、冷めた目で眺めているリリアンだったが、夜、抜け出して行ったカラオケバーで、陰謀論に憑りつかれた男による銃乱射事件に巻き込まれてしまう。その場にいたパンク・ファッションのケイレブに導かれ、店のトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に〝秘密の扉〟があり、それは地下通路へと繋がっていた。