デビュー作「LINE」(2008年)や、「ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ」(12年)、「フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように」(15年)などを手がけてきた小谷忠典監督が、黒井千次の短編集を基に、4年の撮影期間を経て完成させた長編劇映画。主人公・ひな子を演じるのは、武蔵野大学在学中に抜擢され映画初出演を果たした渡邊雛子。RCサクセションの名曲「ロックン・ロール・ショー」「多摩蘭坂」を劇中に使用し、シンガーソングライターの松本佳奈、アニメーションに大寳ひとみが参加している。
小雨降る秋の日、女子大生ひな子(渡辺雛子)が寺の境内を歩いている。毎年、母の命日には父の圭一(古舘寛治)と墓参りに訪れていたのだが今年はひな子一人であった。ふと母の墓前に一輪のコスモスの花が供えられているのが目にとまる。母が亡くなってから17年、祖父母も鬼籍に入っており他人の影を感じることはなかったひな子は不審に思う。携帯電話が鳴る。受話器の向こう側では飛行機が欠航になり墓参りには来られないことを告げた上で、「たまらん」と漏らす圭一の声が聞こえる。
JAIHOで日本初独占配信。
公開日: 2024年01月10日
たまらん坂
監督 :
出演 :
原作 :
脚本 :
音楽 :
2018年 /日本 /86分
配信 :
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