監督は「ナグラチームが解散する日」(2016年)で長編映画デビューした田口敬太。本作が劇場公開長編映画第2作目。昭和初期を舞台に、屋敷に暮らす女と撞球(ビリヤード)世界を夢見る男を描く昭和レトロ浪漫。主人公のきし乃を演じるのは、「男の優しさは全部下心なんですって」(2021年)に主演した辻󠄀千恵。「彼女はひとり」(2018年)の金井浩人がビリヤードの世界チャンピオンを目指す青年を演じる。「グッドバイ、バッドマガジンズ」(2022年)の山口大地、「由宇子の天秤」(2021年)の木原勝利、「Vtuber 渚」(2019年)の佐藤睦らが戦前の市井の人々を演じる。
日本の第二次世界大戦前夜、きし乃は妾として軍需工場経営者で地主の熊野の邸宅で暮らしていた。ある日、彼女に弟の戦死の知らせが届き、きし乃は恋人と心中を図ろうとするが、山中で浅次郎という男に出会う。結核を患っている浅次郎は兵役免除となり、亡くなった妻と始めたビリヤード場は、風紀を乱すという理由から警察の取り締まりの対象になっていた。だが、浅次郎はビリヤードの世界チャンピオンになる夢を抱いていた。きし乃も彼に自分の夢を伝えようと、一緒に熊野邸に忍び込む。
©︎2023 映日果人
![たまつきの夢](https://images.microcms-assets.io/assets/d247fcc9b85b413caf66458586629de0/86887791f41f4bb0b4c2098ae0614ebb/%E3%80%8C%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%80%8Dmain%C2%A9%EF%B8%8E2023%20%E6%98%A0%E6%97%A5%E6%9E%9C%E4%BA%BA.jpg)
公開日: 2023年07月14日
たまつきの夢
監督 :
出演 :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
美術 :
録音 :
整音 :
編集 :
ヘアメーク :
2022年 /日本 /61分 /G
配給 :
新着記事
恋する乙女に勇気を与えるバイブル「時々、私は考える」人生に対する私たちの若干の恐れを粛々と肯定してくれた
この1本:「時々、私は考える」 美的な死の心象風景
特選掘り出し!:「めくらやなぎと眠る女」 村上春樹小説、初アニメ化
「お隣さんはヒトラー?」 ヒトラー南米生存説をモチーフにした意表を突く変化球