クエンティン・タランティーノ監督と、ロバート・ロドリゲス監督がタッグを組んで2007年に公開された「グラインドハウス」。映画本編２本と実在しない映画の予告編４本で構成された同作だが、そのなかで上映されたイーライ・ロス監督によるフェイク予告編「感謝祭（Thanksgiving）」が、ロス監督自らの手により、16年の時を経て長編映画化された。「感謝祭（＝サンクスギビング）」発祥の地とされるアメリカ・マサチューセッツの田舎町プリマスを舞台に、祝祭の日、感謝祭のご馳走に模した残虐なやり方で、住民たちが次々に謎の殺人鬼の犠牲になるホラー。

感謝祭（＝サンクスギビング）発祥の地マサチューセッツ州プリマス。年に一度の感謝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模したやり方で残虐に殺害されていた。街中が恐怖のどん底に突き落とされるなか、地元の高校の仲良しグループのジェシカたちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎のインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた。