「オペラ座の怪人」は、ガストン・ルルーの小説を元に、アンドリュー・ロイド＝ウェバーが1986年に作曲し、ロンドンのハー・マジェスティーズ劇場で初演された。日本でも劇団四季によってロングラン公演されるなど、世界で1億6000万人が観劇したとされる名作舞台だ。2004年には、ロイド＝ウェバー自身が製作・作曲・脚本を務め、ジョエル・シュマッカー監督がメガホンをとり映画化されたのが本作。当時のミュージカル映画史上最高興行収入を記録するヒットとなった。映画公開から20周年にあたる2024年に4Kデジタルリマスター版となり全国公開される。

19世紀のパリ・オペラ座で、仮面をつけた謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。ファントムは若く美しいオペラ歌手クリスティーヌに才能を見出し、彼女に音楽の手ほどきをし、クリスティーヌはファントムを〝音楽の天使〟と信じてプリマドンナへと成長する。幼馴染の青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれていくクリスティーヌだったが、ある日ファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。一方、怪事件が続くオペラ座では、ファントムを捕まえようとラウルたちが立ち上がる。

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