ADHD傾向のある少女シャオシャオと、彼女を取り巻く人々を繊細に描き出したヒューマンドラマ。監督は、、短編「A Cold Summer Day（英題）」で第54回金鐘奨脚本賞を受賞し、本作が長編デビューとなるジン・ジアフア。主演は、「アメリカから来た少女」（2021年）のオードリー・リン。彼女の母親役を「悲しみより、もっと悲しい物語」（18年）のアイビー・チェン、担任の英語教師ポールを、若手実力派テレンス・ラウが演じている。本作は、第60回金馬奨で主演のオードリー・リンが史上最年少で最優秀主演女優賞を受賞したほか、第26 回台北映画祭で最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞を受賞した。

感情のコントロールが苦手で、自分だけの世界を持っているシャオシャオ。学校では、孤立してクラスメートからいじめを受け、家では母親から厄介者扱いされ、海外で働く父親は不在がちで他人のよう。そんな彼女の感情を理解し和らげてくれるのは、担任のポール先生だけだった。しかし、ある日、彼女は母親とポールが不倫していることを知ってしまう。シャオシャオは困惑しながらも、複雑な関係に適応しようとするが…。