普通ではない見た目で生まれてきた10歳の少年オギーが、学校という社会の厳しさにつぶされそうになりながらも、家族からの深い愛を糧に強く明るく前へ進む姿を描き、興行収入320億円超えのヒットを記録した「ワンダー 君は太陽」(2017年)。その原作者R・J・パラシオによる「ワンダー」のアナザーストーリー「ホワイトバード」は、オギーをいじめてしまった少年ジュリアンを希望に満ちた未来へ導くために、おばあちゃんのサラが、自ら封印していた〝衝撃の過去〟を告白する。
ジュリアンのおばあちゃんサラを演じたのは、「クィーン」(06年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。問題児だったジュリアン役を前作よりブライス・ガイザーが続投する。監督は、「ネバーランド」(04年)や「プーと大人になった僕」(18年)、「オットーという男」(22年)のマーク・フォースターが務めた。
いじめによって学校を退学処分になったジュリアンに、祖母のサラは、「あなたのために話すべきね」と自らの少女時代を明かす。時は1942年、ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人であるサラと彼女の両親に危険が近づいていた。サラの学校にナチスが押し寄せ、ユダヤ人生徒を連行するが、サラは同じクラスのジュリアンに助けられ、彼の家の納屋に匿われることになる。クラスでいじめられていたジュリアンに、何の関心も払っていなかったサラを、ジュリアンと彼の両親は命がけで守ってくれる。2人の絆が深まる中、終戦が近いというニュースが流れるのだが…。
2024年10月28日~11月6日(水)の10日間で開催される第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門にてジャパン・プレミア上映される。
公開日: 2024年12月05日
ホワイトバード はじまりのワンダー
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原題:White Bird
2024年 /アメリカ /121分 /G
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公式サイト: https://whitebird-movie.jp/
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