本作が監督デビューとなる瓜生敏彦は、フィリピン在住40 年の撮影監督。実家が三里塚闘争の拠点となったことから小川プロに所属してドキュメンタリー映画を学ぶ。最貧困地域のパヤタスとスモーキーマウンテンで、四ノ宮浩監督の３部作「忘れられた子供たち/ スカベンジャー」（1995年）や、「神の子たち」（2001年）の撮影に参加。その撮影の際に知った「勉強をしたい」とのスラム街の子どもたちに願いに応え、2001年に自費で無償の学校を設立。現在はNPO法人クリエイティブ･イメージ･ファウンデーション（Creative Image Foundation）として活動中。

第2のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積所のパヤタス地区。急斜面の岩山でハンマーを振りかざして岩を砕く少年や、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、過酷な荷物運びで背骨が曲がってしまう少年など、フィリピンの最貧困エリアに暮らす子どもたちの生活に密着して8年以上の歳月をかけて撮影されたドキュメンタリー。

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