太平洋戦争でただ一艦、沈むことなくほぼ無傷で終戦を迎えた甲型駆逐艦「雪風」。その数奇な運命を史実をもとにフィクションとして描く。主人公の「雪風」艦長・寺澤一利役は、竹野内豊。「雪風」の頼れる先任伍長・早瀬幸平役に、玉木宏、「雪風」水雷員・井上壮太役は、奥平大兼、早瀬幸平の妹、早瀬サチ役に當真あみ、寺澤一利の妻・寺澤志津役には田中麗奈、大日本帝国海軍・第二艦隊司令長官、伊藤整一役には中井貴一、 そのほか、軍令部作戦課長・古庄俊之を演じる石丸幹二を始め、寺澤志津の父・葛原芳雄に益岡徹、「雪風」砲術長・有馬岩男に藤本隆宏、航海長・中川義人に三浦誠己、水雷長・佐々木伊織に山内圭哉、機関長・藤井道郎に川口貴弘、主計長・佐藤捨造に中林大樹、さらに「大和」艦長・有賀幸作に田中美央など、実力派俳優たちが共演する。
太平洋戦争中に実在した一隻の駆逐艦「雪風」。その機動力を活かし、〝海の何でも屋〟として、数々の過酷な戦場で活躍した甲型駆逐艦38隻のうち、たった一隻、激戦を生き抜き、ほぼ無傷で終戦を迎えた「雪風」は、戦いの中で敵の攻撃によって沈没した僚艦の乗員たちを救い続けた。〝生きて帰り、生きて還す〟それがこの艦の戦う意味だった。戦後は「復員輸送船」として航海を続け、外地に取り残された人々、約13,000名を日本に送り返す。200名強の乗員が、一度にその四、五倍もの数を乗せ、繰り返し本土に運ぶ。「雪風」は縁の下の力持ちだった。その後も戦時賠償艦として連合国側に引き渡され、再び20年以上にわたり、その役目を果たすことになる。
公開日: 2025年08月14日
雪風 YUKIKAZE
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2025年 /日本
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公式サイト: https://www.yukikaze-movie.jp/
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