新興宗教に洗脳された経験を持つ平田うららが、監督・脚本・主演する。平田の入信していた新興宗教で出会った宗教2世の友人が遺書を残して自ら命を絶った出来ごとをきっかけに本作が企画された。友人を救えなかった後悔から、宗教2世の心の痛みと思いを伝える物語を映像化した。

すずは、「光の塔」の信者である母・恵から宗教の教えに反するとの理由で、鞭で打たれるなどの虐待を受けてきた。祖母の紀子と祖父の勝男に保護されたすずは、「世の人はサタンにそめられている」という教えを疑い始めたが、教えに疑問をもてば、サタンに堕ちる。それは、母との永遠の決別を意味していた。一方で、2人の話を通して入信する前の母の姿を知る。優しかった母はなぜ変わってしまったのか。自由を手放してまで求めた「ゆるし」とは。恵の知られざる姿を知ったとき、すずの運命が狂いだす。

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