Anna Karina
1940年9月21日 生まれ
原作小説が初邦訳 2Kレストア版劇場公開 あの「十一時の悪魔」が、とうとう本邦でも陽の目を見るらしい。いまになって。まさか。信じがたい。そう思ったが、そのまさかである。「十一時の悪魔」といえば、ジャンリュック・ゴダール「気狂いピエロ」(1965年)の原作小説として有名ながら、邦訳がなく、まさに名のみ高くして……という状態だった一冊。 著者は、スタンリー・キューブリック監督作「現金に体を張れ」(56年)の原作者としても知られるライオネル・ホワイト。本書の原題は「Obsession(妄執)」で、「十一時の悪魔」という題は、第二次大戦後にフランスのガリマール社より刊行された「セリノワール(暗黒...
髙橋佑弥
2022.4.10
3人の若い女性が、暑くて怠惰なパリでひと夏を過ごす。不良少女ニノン、五年間の昏睡状態から目覚めたルイーズ、〝本当の母親〟を探しているイダ。そして、彼女らを結びつけるひとりの男。図書館へ、公園へ、クラブへ動きまわって、ある時はローラースケートで滑り、歌い、生き生きと舞う。 © Pierre Grise Productions, 1995. © 2019 Les Films du Veilleur 2024年4月19日より全国順次開催される「 ジャック・リヴェット傑作選2024 」で、4Kデジタルリマスター版にて上映。 <上映作品> 「『地に堕ちた愛 完全版」(1984年) 「彼女たちの舞台」...
不自由はないが退屈な結婚生活にうんざりしていたフェルディナン(ジャン・ポール・ベルモンド)は、パーティーで昔の恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)と再会。彼女の部屋で一夜を明かすと、翌朝部屋に男の死体が転がっていた。逃走した2人は南仏の海岸で暮らし始めるが、マリアンヌが失踪。フェルディナンも追われることになる。さまざまな映画からの引用や斬新な映画技法を駆使して作られた、ヌーベルバーグの代表作。 ©STUDIO CANAL