「クレオの夏休み」 愛と別れを知っていくひと夏の冒険
パリで父親(アルノー・ルボチーニ)と暮らすクレオ(ルイーズ・モーロワ・パンザニ)は、長い時間をともに過ごしている乳母のグロリア(イルサ・モレノ・ゼーゴ)のことが大好きな6歳の女の子。ある日、家族の事情によって、グロリアは故郷であるアフリカの島国、カーボベルデへと帰ってしまう。夏休み、クレオは彼女に会うために、ひとりで異国へと旅立つ。 新鋭監督、マリー・アマシュケリが自身の体験を基にして生み出した物語だという。いつも自分を温かく包み込んでくれた乳母を慕うクレオの思いとまなざしには混じり気がなく、グロリアの孫である赤ん坊にむき出しの嫉妬心を向けてしまうこともある。監督は愛らしさも危なっかしさもす...