「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」
放射能研究で2度のノーベル賞に輝いた科学者マリ・キュリーの伝記映画。19世紀後半にポーランドからパリに移り住んだ苦学時代、公私の伴侶となるピエール・キュリーとの出会いと結婚生活、ピエールと死別後の苦悩と再起など、キュリー夫人(ロザムンド・パイク)の波乱に満ちた軌跡を映し出す。 グリア・ガーソンやイザベル・ユペール主演で映画化されたこともある〝おなじみ〟の偉人伝だが、科学界で女性蔑視にさらされ、移民ゆえの差別も被ったエピソードに現代的な視点が感じられる。科学への並々ならぬ情熱、ピエールとの愛のドラマも、キュリー夫人へのリスペクトがたっぷり。 しかし彼女の研究が世界にもたらした〝負〟の影響とし...